医療機器該当性の判断を
練習しよう
5.個人の利用者に公知の情報を提供する事例
クイズ10
救急相談チャットボットプログラム。
医療機器に「該当」する?
救急相談チャットボットプログラム
- 使用者:
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個人
- 製品概要:
-
- 個人が利用し、急な病気やけがをした際に病院受診や救急車を呼ぶかの自己判断の一助とすることを目的としたプログラムである。
- 急な病気やけがをした際に、該当する症状を選択したり、質問に回答したりすることにより、受診の緊急度を提示する。
- 表示される情報や判断のアルゴリズムは、総務省消防庁の発行する緊急度判定プロトコル 救急受診ガイド(家庭自己判断)に記載されている内容と全く同じである。
- 緊急度判定プロトコルが、地方公共団体等における救急搬送のシステム構築や消防職員の教育目的の仕様に限定されていることから、プログラムの提供主体は地方公共団体となる想定である。
正解はこちら
非該当
医療機器該当性の
判断のポイント
- 総務省消防庁の緊急度判定プロトコルに従って、利用者へ情報提供のみを行うプログラムである。※1
- 公表されている情報を電子化して、閲覧を容易にしたのみである。※2
- 解説 -
急な病気やけがをした際に、#7119に電話をかけたことはありますか。救急車を呼ぶべきかどうかの判断の一助として、医師や看護師等の専門家に電話で相談できる、地方自治体により提供されている公的サービスです。
それに類似するものとして、総務省消防庁が発行している緊急度判定プロトコル 救急受診ガイド(家庭自己判断)というものがあります。このガイドに従って、当てはまる症状を選んだり、質問に回答したりすることで、ただちに受診が必要で救急車を呼ぶべき赤(緊急)、受診が必要な黄(準緊急)、緊急ではないが受診を勧める緑(低緊急)、家庭での経過観察又は通常診療時間内での受診を勧める白(非緊急)の判断を助けてくれます。これをチャットボットとして提供するものが、この救急相談チャットボットプログラムとなります。
表示される情報や判断のアルゴリズムは公知情報である、総務省消防庁の緊急度判定プロトコル 救急受診ガイド(家庭自己判断)と全く同じであることから、公知の情報を提供するものであることから非該当となります。かつ公表されている情報を電子化して、閲覧を容易にしたものとも考えられ、その観点からも非該当となります。
なお、仮に独自のアルゴリズムを用いて同様のサービスを提供しようとする場合は、医療機器に該当することになります。また他の法令による規制を受ける可能性もあります。