1985年に設立した当財団は、医療機器に関するわが国唯一の中立的な機関です。現代医療においては、診察室、検査室から手術室、集中治療室、救急医療現場などの多くの臨床現場において医療機器を用いない医療行為が行われることはかなり少なくなってきています。また、医療機器の国際競争力の強化、積極的な国際展開を目指すことなど、医療機器産業への期待がかつてないほどに大きくなっております。
このような社会環境の大きな変化の中で、医療機器センターは公益財団法人として、産業界(産)、大学・学会関係者(学)、行政(官)及び臨床の現場で日夜奮闘されている医療関係者(臨)を加えた産学官臨のパイプ役として、今日の国際化時代に対応できる医療機器の環境を整備し、産業の育成と支援並びに国民保健の向上に寄与すべく、信頼できる中立的な機関として、研究開発、市販前規制、市販後安全・適正使用などの医療機器のライフサイクルに適した各事業を進めております。
また、グローバル化の進展を踏まえて海外の関係団体等との交流を図るとともに、医療機器関連企業、医療関係者等を対象とした幅広い事業の実施により、医療機器の健全な発展のために医療機器センターに課せられた社会的使命を果たしていきます。